皆さん、こんばんは。
さて突然ですが、皆さんは「星の王子さま」って知っていますか?
おそらく多くの方がご存知ですよね。
どうでもいいんですが、「ピューッと吹くジャガー」というギャグ漫画があってすごく好きなんですが、「ジャガーさん、星の王子さまそっくりやん!」って8年前くらいに思いました。
うん、自分だけですねありがとうございますっ!
星の王子さまといえばサン・テグジュペリ著の有名な本ですよね。
サン・テグジュペリさんは夜間飛行という本もなかなか良かったような。
夜間飛行の表紙が素敵だったのは覚えていますが、内容はもう覚えていません・・。
星の王子さまでは
「それはね、ものごとはハートで見なくちゃいけないってことなんだ。大切なことは、目に見えないからね。」
というような本当にたくさんの数々の名言があります。
紹介しきれないくらいです。
子供向けのように見えて、大人こそ読む価値がある考えさせられる本ですよね。
僕は大好きな本です!
その星の王子様ですが、話の中にバオバブという木が出てくるんですね。
星の王子様の中では、星がバオバブに侵食されてしまっていて王子様が対処するような登場の仕方なのですが。
バオバブとはこのような木です↓
サバンナなどの暖かい地域に主に生息している木です。
僕は元々植物が好きで、他にもガジュマルやユーカリ、色々な植物を育てています。
そこで、「よし、バオバブ育てよう!」とそれはもう雷が落ちたようでは全然なく、ごく普通にすーんと思い立ち、その日にすぐ種を購入しました!
前置き長すぎて申し訳ございません。
バオバブの生体、バオバブを育てた記録を一部始終残そうと思います!
Contents
バオバブの木を種から育ててみたよ! | 種まき編。星の王子さまより。
なにやらバオバブは数種類あるそうで、今回はフニーとディギタータを買いました!
・ディギタータ
・ギボーサ(別名 グレゴリー)
・グランディディエリ
・ルブロスティパ(別名 フォニー)
・マダガルカリエンシス
・ペリエリ
・スアレゼンシス
などの種類があるそうです!
別名の全然違う感な!
とても詳しいサイト様があったので、そこに発芽率がよい
と書いてあった二つで、フォニー、ディギタータってなんか名前がかわいい!っていうおっさんらしからぬ選択の仕方で選びました!
種は購入して、あとは蒔くだけ!!
しかし
・・・この時、私たちは、これから始まる予想だにしない苦行を知る由もなかったのである・・・・・。
実際にバオバブの種を買って触るまで知らなかったのですが、バオバブはとっても堅いです。
植物は本当に不思議な存在ですが、アフリカなどのとても暑い地域で動物や気候相手に確実に子孫を残せるように堅い種になったのでしょうか?
植物って知れば知るほど神秘的で面白い存在です。
ちなみに、バオバブの硬さはもうどれくらい硬いというと、時速150キロで投げつければ我が家の壁を簡単にぶち抜くくらいです。
(150キロならたくあんでもぶち抜きそうですけど)
バオバブの名前の由来とは?
バオバブってなんだか響きが可愛らしいですよね。
名前の由来ですが、16世紀頃に北アフリカ地域を旅したイタリア人のある植物学者が「バ・オバブ」と本に書いたことが始まりだそうですよ!
また、アラビア語でブー・フブーブ(種がたくさんあるもの)がバオバブになったと言う説もあるそうです。
うん、ごめん、絶対違うと思う!!
バオバブの種まきは三種類の方法がある?
調べてみると、どうやらバオバブの種まきをするときには事前に種に加工する必要があるということでした。
自然のまま種を埋めても、殻が硬すぎて発芽するのがいつになるかわからないそうなのです。
それは
・種皮削剥
・熱湯浸漬
・濃硫酸浸漬
という方法です。うん、なんか必殺技っぽいですよね。わりかし意地悪な顔してるおじいさんの呪術士タイプですな。
しかも、こんなにも言葉で動作を体現している言葉があるでしょうか?
種、皮、削る、剥がす。
そのまんまだな!
はい。
種皮削剥とは、鉄ヤスリなどでバオバブの種の背側を削り、その後に種を24時間ほど水に漬けて発芽を促す方法です。
実際にやってみるとわかるのですが、なかなか根気がいる方法です!
熱湯浸漬とは、70〜80℃のお湯に種を48時間ほど漬けておくことで種を柔らかくして発芽を促す方法です。
こちらはわりかし手間がかからないで簡単にできる方法ですね。
しかし、種が特に硬いものだけに有効で、どの種でも効果があるわけではないようです!
濃硫酸浸漬とは、バオバブの種を濃硫酸という怖い(?)薬品に二時間ほど漬けて種を柔らかくして発芽を促す方法です。
薬局で購入するには、身分証と捺印が必要とのことでした。
また、18歳未満の方は購入できないようです。
とても強力な薬品のようなので、扱いにはくれぐれも注意しましょうね。
…うーん、どうしよう!
Google先生に土下座して調べてみると
種皮削剥・・・正しく行えば確実に種に吸水でき、発芽に繋がる
熱湯浸漬・・・全ての種に合うわけではないので、あまりおすすめしない
濃硫酸浸漬・・・濃硫酸買うのには身分証などの持参や手続きが必要
と書いてありました。
え、正しく行えば確実に発芽する…?
君に決めたっ!
というか、どう考えても確実な方法を選びますよね?
種はそれなりに…高かったので…あの…まあ…確実に生えてほしいなぁ…なんて…
という気持ちもあり、確実って言う言葉の安心感に惹かれて種皮削剥という必殺技に決めました。
種皮削剥にいざチャレンジ!
種皮削剥とは鉄ヤスリなどで種の背中のところを削り、中にある芽が発芽しやすいように加工するというものでしたよね。
早速100円均一に行き、我が家にある鉄ヤスリも一応用意してスタンバイ。
妻と机に並んで、種をバラバラと置き、いざ!と始めました。
(すみません、オリーブの種も蒔こうと思い、買ったのです。)
…
…
…めちゃくちゃ堅い!全然削れない!
僕はバオバブの種を削ってるの?それとも鉄やすりを削ってるの?
という状況です。
そして、種がとても小さいので指に力を入れてつまみながら、ごしごしと削るのが難しい…!
しかし、栗ご飯の栗、海老の皮剥き、グレープフルーツの皮剥きよろしく
忍耐のあとには光が待っているのだ…!
という謎の理屈で自分達を奮い立たせ、なんとかすべての種を削ることができました!!
途中、
「もう無理だよ~やめるわ。もう無理無理!手痛いもん!!」
というアラサーのおじさんが現れたり
(僕です)
「お菓子食べない?ねーちょっと休もうよ!」とすぐ集中力が切れてしまう子供のようなアラサーのおじさんがひょっこりはんしたり
(僕です)
しましたが、なんとか終えることができました!
バオバブの種を削るのにかかった時間は、大体大人二人で全力にやって、1時間くらいでしょうか?
思っているよりも根気が必要で少し時間がかかると思います。
この画像のようにちょっとだけは白い部分が出ていればOKですよ!
白いところから芽が出るので、やりすぎは注意ですがしっかりと白い部分が見えるまでやりましょう!
削り終わった種をウキウキと写真に撮り、
「いつかブログにのせようー♪」としていましたが、
妻からは
「あれ?ほとんど私したよね?小太郎は私の三分の一くらいだよね?さも自分が頑張ったみたいになってるけど?( -∀-)」
という林先生も真っ青なド正論を笑顔でいただきました。
まあ、ね!そういうこともね!あるよ、ね!
(名誉のために、どんなときもすごい優しい妻ですよ。)
加工ができた種たちをボールの水に漬けて、一晩つければ完成(?)です!
あとはホームセンターなどで買ってきた黒いやつに土と種を蒔いて育つの待つだけ。
植物を育てる楽しさは、やはり少しずつ芽が成長していき大きくなる過程を楽しむことだと思っています。
花が咲く植物なら咲いたときは本当に嬉しいですよね。
レミオロメンの「3月9日」という歌で
「花咲くを待つ喜びを分かち合えるのであればそれは幸せ」という歌詞がありますがその通りですね。
現在は一つの鉢に植え替えてこうなりました
今年の冬をなんとか乗り越えて、少しずつ大きな木になってほしいものです!
最後に星の王子さまの言葉を紹介します(言ったのはキツネだけど)
「君がバラのために使った時間が長ければ長いほど、バラは君にとって大切な存在になるんだ」
当たり前のことかもしれませんが、植物でも人間関係でもこの言葉の通りですね。
愛情は時間をかけて育てていくものということでしょうか。
また数年後、大きくなったディギとフニーをお見せできればと思います!
これがちょっと大きくなったバオバブたちです!
その後、4ヶ月たって、我が家のバオバブたちはここまで大きくなりました!
若干、育ちに差が大きく出てます…この冬を無事に乗り越えることができるのでしょうか…。
おしまい!